取材協力
新大分土地株式会社
中央町1-5-25 新大分ビル4F
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スロウダイニングビル
インテリアショップ“CICOU life design”
 “貸店舗”“テナント募集”の貼り紙が目立つ街中。現在、大分市の中心部では、長引く不況を背景に、5年前5%だったテナントビルの空室率は17%まで増加。街は活気を失っている。しかし一方では、府内町界隈の古いビルの空室が若い経営者たちによって、新しい感覚の個性的なショップやカフェとして生まれ変わり、人気を集めているのも事実。
 そんな状況の中、“ビル側も意志を持って、入居者のいない古いビルをお洒落に改装し、魅力ある店舗や居住空間として再生し、大分の街を元気に!”をコンセプトに、建築家・デザイナー・ショップ経営者らとのコラボレーションによるビル再生プロジェクト“d・dプロジェクト”を立ち上げたのが、新大分土地株式会社 代表取締役社長 阿南勝啓さん。「空室が目立つようになった古いビルも、固定概念にとらわれずに視点を変えて見つめ直せば、新たな可能性が見えてきます。古いからダメ・不便だからダメではなく、ビルの古さや欠点も“個性”という魅力に変え、新しい価値を創り出す、それがd・dプロジェクトです。」d・dとは、dreams developmentの頭文字。そこには、“不動産というモノを通して、その先にある地域やお客様の夢を創っていきたい”という阿南さんの熱い志(おもい)が込められている。
 d・dプロジェクトが手掛けたビルは、中央町にある新大分土地株式会社の本社ビル(1F・インテリアショップ“CICOU life design”)、そして今年5月にオープンした都町の“slow dining(スロウダイニング)”。本格手打ち蕎麦、お豆腐屋さんのカフェ、大人な雰囲気のカクテルBar、スポーツBar、角打ちスタイルのBar、そして路地の奥には老舗のお寿司屋さんなど、「隠れ家」のような店舗空間に生まれ変わりました。「36年前、当時の若者たちが起業という夢を抱き、ここから新しい第一歩をスタートさせたビルでしたが、時代と共に老朽化し、昨年から入居者はゼロになってしまいました。このビルの役割は終わったのだろうか…とも悩みましたが、“ココに店を創りたい”“ココに住みたい”と、廃墟と化したコンクリート剥き出しの空間に、若者が興味を示すのを見て、36年前の若者たちがこのビルから夢をスタートさせていったように、今の若者たちにも“この場所から夢をカタチにしてもらいたい!”と思い、ビルのリノベーション(再生)に取り組みました。単にビル空間の改装・再生だけではなく、入居時の敷金をゼロにしたり、改装前のビルでイベントを開催するなど、夢に近づこうとしている人たちに、それをカタチにする場を提供する!というテナントビル本来の役割を再生したかった。」d・dプロジェクトが目指したこと、それは地域や人々の夢や元気の再生。阿南さんの志(おもい)と理念は、確実に結実していると言えるのではないだろうか。
 「街中には、古いビルがたくさんありますが、ちょっと視点を変えれば、そこには人々を楽しませ、感動させ、街を活性化する可能性がきっとあります。今後も夢に向かってがんばっている人達と一緒に、大分の街中をもっと元気に、そして魅力的にしていきたいと思います。」夢と希望に溢れた街作り、今後の阿南さんの活躍に期待したい。
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